序説

全国の将棋ファンの皆さん、こんにちは。加藤名人万歳であります。
皆様方の日々の労働における御労苦に対し、心より敬意を表します。また対局においては、ズル熊党の多様なズルとの闘いに心血を注いで折られることと思います
正義は必ず勝つのであります。ズル熊党討伐のため、ともに手を携えて闘ってまいりましょう。

さて、すでにご存知の方もおられることと思いますが、わたくしは、「ズル理論」という将棋の真理を体系化した理論を確立いたしました。その最大の特徴は、「将棋にはズルという要素があり、ズルの親玉がズル熊である」という明快な主張にあります。ズル熊のことを日本将棋連盟を頂点とするズル勢力は、「穴熊」などと呼んでおりますが、このような呼び方は正しくありません。あのような人間性否定の卑劣な囲いは「ズル熊」という呼称こそがふさわしいのであります。

ズル理論は、ズル熊をたんに感情的に批判することにとどまっていたわけではありません。まず最初に「ズルとは、特段の工夫もなく、実力に関係なく勝ちやすい形・戦法・囲いである」という客観的な定義を確立しました。そしてこのズルの定義から出発し、「ズル方程式」などを使って将棋の全体像を示し、「将棋には確かにズルがある」ということを完璧に証明いたしました。
そうしたところ彼らズル熊党は、ズル熊という既得権益を失いたくないがために、烈火のごとく怒り狂い、わがズル理論に対し不当かつ陰湿な攻撃を仕掛けてまいりました。しかしながら、彼らはわがズル理論に対し、感情論一本で対応するばかりでなんら有効な反論もできず、たちまち敗れ去っていきました。真実は必ず勝利するのであります。

真実は必ず勝利することは、すでに歴史によって証明済みであります。かつてガリレオ=ガリレイは、「地球が太陽の周りを回っている」という真理をしゃべってしまったばっかりに、当時のキリスト教世界によって激しい迫害を受けたものです。ところが現在ではどうでしょう。ガリレオ=ガリレイの主張は世の常識となっています。真理に無知であるということは、かくも罪深いことなのであります。

ところが最近、このいわゆる「地動説」を知らない子供たちが増えています。ズル勢力が子供たちから真実を隠蔽しようと画策しているからであります。真理であっても、ズル勢力はしぶとくこれを葬り去ろうと、執拗かつ陰湿な画策を続けるという特徴があります。彼らは、自らの有する不当な既得権益を失いたくないがために、真実を常に隠蔽するか、あわよくば葬り去ろうとするものです。将棋においても、ズル熊党が依然我が物顔で、ズルという人権侵害を継続しています。

以上のように、今なお、わがズル理論に抵抗する勢力は根強いものがあります。そこでわたくしは、ここで再びズル理論を解説することとした次第です。皆様方が、ズル理論を学ぶことで一日も早く真実に目覚め、ズル熊党の不当な攻撃に立ち向かわれることを切望するものであります。


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